2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

インセプション

人の夢に侵入する。 観る前はなんなく『パプリカ』のパクリじゃねーのか疑惑を抱いていたが、 そんな生ぬるいものではなかった。 練りこまれて仕掛けがいっぱいのストーリーはけっこうツボで、とても楽しめた。 それ以上にびりびりと感じたのが、映像表現へ…

ヒアアフター

クリント・イーストウッドの新作。 死んだら人はどうなるの?というある意味素朴な問いかけが柱で、 結構あっさりと死後の世界がある前提で話が進む。 意外と言えば意外な感じがする。 身近に臨死体験した人でもいたんだろうか。 まったく別の場所にいる3人…

誘拐

本田靖春の『誘拐』を一気に読了。 ノンフィクションの金字塔という触れ込みに偽りなしで、しびれた。 題材は1963年の幼児誘拐事件で、発生から2年後の解決までを、広く深く事実を掘り起こしながらたどっている。 いったいどれだけの人に会って話をきい…

オーケストラ!

かつての天才指揮者が、かつての楽団員を集めて偽のボリショイオーケストラを名乗ってパリ公演をするという結構無茶な話。 物語の背景として、かつてロシアにあったユダヤ人排斥の歴史を響かせつつ。 数十年ぶりに集まった音楽家たちがリハなしで協奏曲を演…